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農産物・食品原料の調達確認順序:産地・検査証明・トレーサビリティ・季節在庫

Terra Vista株式会社は、海外産の農産物・食品原料を仕入れる担当者向けに、確認の順序を1枚にまとめました。相談はお問い合わせ窓口へ。

穀物・ナッツ・ドライフルーツ・乾燥ハーブなど品目は幅広く、食品衛生法に基づき検疫所での確認を経て国内に入ります。確認する項目は、産地・検査と証明書・トレーサビリティ・季節変動と在庫の4つです。

  • 収穫期・気候・過去の対日輸出実績を、仕入れ交渉の段階で産地ごとに確認します。
  • 植物検疫・衛生証明・残留農薬の基準は、品目によって必要な検査と証明書が変わります。
  • 原料原産地表示に使う生産地情報は、輸入時点からロット単位で記録しておきます。
  • 収穫期と船積み計画を突き合わせ、端境期に備える代替産地をあらかじめ確認します。

産地はどう選べばよいですか?

産地を選ぶ際は、仕入れ交渉の段階で2点を確認します。収穫期・気候条件に加え、対象品目が植物検疫の対象か、輸出者が証明書を発行できる体制かです。

日本向け輸出の実績がある産地なら、初回確認の時間を短縮できます。証明書の様式や検疫条件を、輸出者側がすでに把握している場合が多いためです。実績が無い産地でも、植物防疫所の輸入に関するFAQで対象品目かどうかを事前に確認できます。

輸入前にどんな検査・証明書を揃えればよいですか?

必要な書類は品目で変わります。植物検疫の対象なら輸出国発行の植物検査証明書、食肉等なら衛生証明書、加工食品なら原材料・製造工程の説明書を、食品等輸入届出にあわせて準備します。

農産物・食品原料の輸入前チェック表
確認する項目どこで確認するか何を求めるか
産地と生産者の情報仕入れ先(輸出者・生産者)所在・収穫時期・対日輸出実績
植物検疫の要否植物防疫所の輸入FAQ輸出国発行の植物検査証明書原本
食品衛生法の輸入手続通関地を担当する検疫所輸入届出書、該当時は衛生証明書・説明書
残留農薬・飼料添加物の基準輸出者が用意する試験成績書残留基準への適合結果
原料原産地の表示情報社内の表示担当商品化後に表示できるだけの生産地記録
収穫期と船積み計画生産地のシーズンカレンダーリードタイムと端境期の代替産地

食品等輸入届出は、貨物の到着予定日の7日前から検疫所窓口で受け付けられています。同じ品目を繰り返し輸入する場合は、輸入計画と実績を添付する簡略化した手続を使えることもあります。

トレーサビリティは何を記録すればよいですか?

加工食品の原料原産地表示制度は、2017年9月1日に始まりました。仕入れの時点で生産地情報を記録しておくと、商品化後の表示にそのまま使えます。

記録する項目は、生産地の所在、生産者名、収穫または製造のロット、輸入時に交付される届出済証の番号です。原料が複数の産地にまたがる場合は、産地ごとの使用比率もあわせて記録します。

季節変動と在庫はどう考えればよいですか?

収穫期は産地ごとに決まっています。端境期に不足しないよう、検疫と輸入手続にかかる日数を見込んだ発注リードタイムと、複数産地への分散をあわせて検討します。

収穫期は南半球と北半球で半年ずれます。品目によっては、端境期に反対の半球の産地を組み合わせる方法もあります。冷凍・乾燥など保存形態を変えて端境期の在庫を確保する方法も、産地と合わせて検討します。在庫計画には、検疫で保留になった場合に備えた余裕日数も見込みます。

確認の順番(7ステップ)

  1. 対象品目が植物検疫の対象かどうかを、植物防疫所の輸入FAQで確認します。
  2. 対象なら、輸出者が植物検査証明書を発行できる体制かを仕入れ交渉の段階で確認します。
  3. 残留農薬・飼料添加物の試験成績書を取り寄せ、ポジティブリスト制度の基準に収まっているかを確認します。
  4. 貨物の通関地を担当する検疫所を特定し、食品等輸入届出の準備を始めます。
  5. 初回輸入か再輸入かを確認します。再輸入なら、輸入計画・実績を添付する簡略化した手続が使えるか検疫所に相談します。
  6. 産地のシーズンカレンダーと国内の必要在庫を突き合わせ、端境期の代替産地を検討します。
  7. 原料原産地表示に使う生産地情報を、通関後に社内の表示担当へ引き継ぎます。

Terra Vista が担うこと

Terra Vista株式会社は、自社の調達チームを通じて、中国茶・生姜をはじめとする農産物・食品原料の産地選定と調達に携わってきました。サプライチェーン編成では、この確認順序に沿って次を担います。

  • 産地と生産者の情報整理、過去の対日輸出実績の確認
  • 植物検疫・衛生証明・残留農薬にかかる書類の有無の確認と取りまとめ
  • 第三者検品を組み合わせた品質・仕様の確認
  • 複数産地の集約と、季節変動を見込んだ発注計画の整理

茶・農産物を含む取扱いの全体像は事業領域、海外展開の他の確認手順はTerra Vista の判断表でご覧いただけます。

よくある質問

初めて農産物・食品原料を輸入する場合、最初に確認することは何ですか?

初めて農産物・食品原料を輸入する場合、最初につまずきやすいのは証明書の準備です。対日輸出の実績が無い産地では、輸出者側も証明書の様式や検疫条件を初めて確認することになり、実績がある産地より日数がかかる傾向があります。植物防疫所の輸入FAQで対象品目かどうかを事前に確認しておくと、この時間を短縮できます。

輸入できる数量に上限はありますか?

植物防疫所は、輸入数量そのものに上限を設けていないと案内しています。ただし、隔離栽培が必要な植物は施設の受け入れ数に限りがあるため、輸入前の相談を勧めています。

原料の原産地は、いつからどのように表示する必要がありますか?

生産地情報は仕入れロットごとに記録します。輸入時点からの記録が欠けると、商品化後に原料原産地表示を正確に記載できなくなるため、記録は仕入れ時点から始める必要があります。

残留農薬は、どの基準で確認すればよいですか?

農薬・飼料添加物・動物用医薬品について定められた残留基準、いわゆるポジティブリスト制度に適合しているかを確認します。基準値を超えて残留する食品の輸入・販売は、食品衛生法で禁止されています。

自社の品目でこの確認順序を使ってみたい場合は、お問い合わせ窓口でご相談ください。