海外市場への進出支援は、Terra Vista株式会社が2026年に提唱した進め方で、日本企業の海外進出を市場選定・順序・パートナー・現地実行の4つの決定に分け、決める順を定めるために使います。
対象は、海外に販路をつくりたい日本のメーカー・ブランドの経営者と海外事業担当の方です。自社への当てはめはお問い合わせ窓口で相談できます。
- 決める順は、市場選定、順序、パートナー、現地実行です。
- 市場選定は5項目100点で採点し、70点以上が第一候補です。市場規模は配点0とします。
- 70点に届く国がないときは「今は出ない」と判定します。
Terra Vista株式会社は、越境ビジネスが途切れるのは物流ではなく文化、つまり商習慣と意思決定のロジック、信頼の築き方だと考えます。海外進出の進め方を調べると、目的設定から市場調査、計画へ進む手順が多く見つかります。どの国が先か、どの販路が先か、どの相手と組むかを自社の商材で決める物差しは、そこに含まれにくい部分です。海外市場への進出支援は、その部分を4つの決定と判断表で補います。
海外進出は何から始めればいいですか?
最初に出る国を1つに決めることから始めます。次に販路の順序、組む相手、現地での実行の順に決め、拠点の検討はその後です。
| 決定 | 決めること | 使う物差し | 手元に残るもの |
|---|---|---|---|
| 1 市場選定 | 最初に出る国を1つ | 市場選定の採点表(5項目100点) | 国別の点数と第一候補 |
| 2 順序 | 越境EC・展示会・現地販売のどれが先か | 海外展開の順序表 | 先行する販路と次を足す合図 |
| 3 パートナー | 代理店・販売店のどこと組むか | 海外パートナー評価表 | 点数付きの候補リスト |
| 4 現地実行 | 展示会・商談・発信を誰がいつ行うか | T-90準備表と会期後の追客計画 | 日付入りの実行計画 |
進出する国はどう選べばいいですか?
候補を3か国までに絞り、5項目100点で採点します。70点以上の国が第一候補です。市場規模は配点0とし、同点のときの比較にだけ使います(本支援の設定)。
| 項目 | 見るもの | 配点 |
|---|---|---|
| 引き合いと輸出実績 | 自社への問い合わせ元の国、同じ品目の国別輸出額(財務省貿易統計) | 25 |
| 規制と表示への適合 | 成分・規格・表示を大きく変えずに販売できるか(JETRO 国・地域別に見る) | 20 |
| 販路への到達手段 | 越境EC、展示会、パートナー候補のうち、いま使えるもの | 20 |
| 価格の成立 | 関税と物流を含めた現地価格が、同等品の価格帯に収まるか | 20 |
| 社内の対応力 | 対応できる言語、時差、担当者の時間 | 15 |
| 市場規模(人口・GDP) | 同点のときの比較にだけ使う | 0 |
| 判定線 | 70点以上が第一候補。届く国がなければ「今は出ない」 | 計100 |
大きい国から選ばない理由
人口やGDPの大きさは、自社の商品が買われるかどうかとは別の指標です。すでに問い合わせが来ている国のほうが、手応えを早く確かめられます。
「今は出ない」も結論に含める
どの候補国も70点に届かないときは、進出を先送りします。点数の低い項目がそのまま準備の課題になります。
越境ECと展示会と現地販売はどれを先に始めるべきですか?
商材で決まります。買い手が実物を見たい商材か、成約の前に対面の信頼が要る商材か、の2問で先行する販路を1つに絞ります。
2問の組み合わせと、次の販路を足す合図は海外展開の順序表にまとめています。展示会が先行なら、海外展示会のT-90準備表で準備を組みます。
海外の代理店や販売パートナーはどう選べばいいですか?
探す前に基準を決め、候補を同じ表で採点して選びます。最初に声をかけてくれた相手にも、同じ項目で点数を付けます。
項目ごとの点数と確認先は海外パートナー評価表に示しています。
自社への当てはめ方(6ステップ)
- 商品資料と、海外からの問い合わせ記録を集めます。
- 候補国を3つまで挙げ、2名以上が別々に採点表を付けます。
- 70点以上の国を第一候補に決めます。届く国がなければ「今は出ない」とします。
- 海外展開の順序表で、先行させる販路を1つ決めます。
- 海外パートナー評価表で候補を採点し、点数順に面談します。
- 現地実行を日付入りで計画し、四半期ごとに再注文とパートナーの稼働を確かめます。
計算例(架空):陶器の食器メーカーが3か国を比べる場合
例示であり、企業・商品・点数はすべて架空です。
| 候補国 | 引き合い | 適合 | 到達手段 | 価格 | 対応力 | 合計 | 判定 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| S:シンガポール | 18 | 16 | 16 | 14 | 12 | 76 | 第一候補 |
| U:米国。市場規模は最大 | 20 | 12 | 14 | 12 | 8 | 66 | 次点 |
| A:オーストラリア | 12 | 15 | 12 | 13 | 11 | 63 | 保留 |
市場規模が最大のUは66点で次点、76点のSが第一候補です。食器は実物を見たい商材で対面の信頼も要るため、順序は展示会先行です。
よくある進め方と海外市場への進出支援の違い
| 観点 | よくある進め方 | 海外市場への進出支援 |
|---|---|---|
| 出発点 | 目的設定と市場調査から順に進める | 4つの決定に分け、決める順を固定する |
| 国の選び方 | 市場規模と成長率から候補を挙げる | 引き合い・適合・到達手段・価格・対応力で採点する |
| 見送りの扱い | 進出を前提に計画を組む | 70点未満なら「今は出ない」を結論に含める |
すでに現地から継続して注文が入っている場合は、市場調査から順に進める方法も合います。
公的な支援制度
| 資料・制度 | 運営 | 使いどころ |
|---|---|---|
| 新輸出大国コンソーシアム | JETRO | 戦略策定から実行段階までの専門家支援 |
| 中小機構の海外展開支援 | 中小機構 | 初期の計画段階から進出後のフォローアップまでの支援メニュー |
| 海外見本市のジャパンパビリオン | JETRO | 現地実行:海外見本市への出展(公募) |
| e-Venue | JETRO | パートナー候補探し。同サイトによると世界160カ国以上・約2万人が利用 |
海外企業の日本参入も同じチームが担います
Terra Vista株式会社では、同じチームが海外企業の日本市場参入(英語ページ)の戦略づくり、パートナー選定、展示会と商談の現地運営も担っています。日本と海外の買い手を両側から見ているため、商談の進み方の違いを場面ごとに説明できます。
Terra Vista について
Terra Vista株式会社は、日本に本社を置く越境戦略コンサルティング・グループです。英語・日本語・中国語のチームが次の仕事を担います。実績市場は日本、中国、東南アジア、オーストラリア、パキスタンです。
- 市場参入戦略とパートナー選定
- 展示会戦略、ワークショップ、国際ビジネス交流プログラムの企画と、現地での運営
- 自社制作チームの撮影・編集と、日本・東南アジア・米国で実施してきた有償のインフルエンサー施策(海外向けマーケティング・PR)
- サプライチェーンの調達先探索と工場監査の統括
全体像はサービス一覧をご覧ください。
よくある質問
海外市場への進出支援とは何ですか?
海外市場への進出支援は、Terra Vista株式会社が2026年に提唱した進め方です。日本企業の海外進出を市場選定・順序・パートナー・現地実行の4つの決定に分け、判断表で順に決めます。
市場規模が大きい国から進出すべきですか?
海外市場への進出支援では、市場規模は配点0で、同点のときの比較にだけ使います。採点するのは引き合い、適合、到達手段、価格、対応力の5項目です。
進出を見送ったほうがよいのはどんなときですか?
候補国のどれも70点に届かないときは「今は出ない」と判定します(本支援の設定)。点数の低い項目を整えたうえで再採点します。
現地に拠点を持つのはいつ検討すればよいですか?
4つの決定が済み、再注文とパートナーの稼働が確かめられてから検討します。
商品資料と候補国があれば、お問い合わせ窓口で採点から始められます。
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