候補リスト後の進め方表は、Terra Vista株式会社が2026年に提唱した手法で、JETROや中小機構の海外候補企業リストを、連絡・評価・試験取引のどの段階から動かすか決めます。範囲の切り分けと、優先順位を決める配点ロジックの2つで構成します。
リストは届いたが次をどうすべきか止まっている海外事業ご担当の方へ。自社の候補リストへの当てはめはお問い合わせ窓口でご相談いただけます。
- 公的支援が担うのは基本情報の整理までで、関心確認や契約条件の交渉は届いた側の実務です。
- 10社を同じ熱量で追わず、事業概要の一致度と実行体制で連絡の優先順位をつけます。
- リストの記載順と連絡する順番は別物で、近道になるのは配点順です。
- 初回連絡・評価・試験取引・契約条件は、公的支援の範囲外として自社で設計します。
候補リスト後の進め方表を提唱した理由
公的機関の案内は、リストの作り方と申し込み方法を示しています。まだ形になっていないのは、受け取った後にどの候補から連絡し、何を評価とし、契約にどう進むかという手順です。候補リスト後の進め方表はそこを1枚の表にまとめました。
候補企業リストを受け取ったら、何から始めればいいですか?
公的支援が担った範囲(候補の収集・基本情報の提供)と、自社が担う範囲(優先順位付け・初回連絡・評価・試験取引・契約条件)を下の表で切り分けます。
| 段階 | 公的支援が担う範囲(公式ページの記載) | 自社で決めること |
|---|---|---|
| 候補の収集 | 要望に沿った候補を最大10社程度リスト化(社名・URL・所在地・事業概要) | 自社商材との一致度を確認 |
| 関心の確認 | 原則対象外。含める場合は商談アレンジ等を別途申し込み | 連絡の優先順位を決める |
| 初回接触 | 対象地域では取次を実施(欧州・米国は対象外) | 初回連絡文を自社で用意 |
| 評価 | 正確性の確認・採否は利用者の責任と判断 | 登記・与信・実行体制を自社基準で評価 |
| 試験取引・契約 | 担わない | 条件・契約形態・独占可否を決定 |
根拠はJETROの公式説明です。支援の種類や地域により範囲は変わるため、利用した公式ページで確認します。
10社の候補は、どの順番で連絡すればいいですか?
リストの記載順ではなく、事業概要の一致度・所在地と時差・規模の釣り合い・連絡先の明確さの4項目を配点し、点数順に連絡します(配点は本方法の設定)。
| 確認項目 | 見るもの | 配点 |
|---|---|---|
| 事業概要の一致度 | 候補企業のウェブサイトに掲載された取扱品目・業種が自社商材と重なるか | 40 |
| 所在地と時差 | 優先したい国・地域内にあり、初回連絡から返信までを自社の稼働時間で回せるか | 25 |
| 規模の釣り合い | 自社の出荷ロットに対して大きすぎず小さすぎない規模か(ウェブサイトの取扱実績から推定) | 20 |
| 連絡先の明確さ | 問い合わせ窓口やメールアドレスが基本情報に含まれているか | 15 |
60点以上を先発グループ、40〜59点を後発グループとします(本方法の設定)。判断基準はこの4項目の合計点のみで、ウェブサイトの見映えや会社の大きさは対象外です。
評価表と試験取引は、いつ使いますか?
初回連絡に返信があり、優先順位づけで60点以上だった候補から、海外パートナー評価表の6項目で採点し、70点以上を試験取引に進めます。
契約形態や独占可否はこの評価表に照らして確認します。全体設計は海外市場への進出支援にまとめています。
自社の候補リストへの当てはめ方(7ステップ)
- 届いたリストの基本情報(社名・URL・所在地・事業概要)を1枚の表にまとめます。
- 一致度・所在地と時差・規模の釣り合い・連絡先の明確さを配点し、優先順位をつけます。
- 商談アレンジ等の対象地域かを確認し、対象外なら初回連絡文を自社で用意します。
- 先発グループから初回連絡を送り、返信の有無と期限を記録します。
- 返信があった候補を海外パートナー評価表で採点します。
- 評価表の判定に沿って試験取引の条件を決め、実行します。
- 結果をもとに、契約形態と独占可否を評価表に照らして決めます。
計算例(架空の設定):厨房雑貨メーカーが10社の候補リストを受け取った場合
商品・企業・点数はすべて架空の例示です。届いたリストは10社、基本情報のみで関心確認は未実施でした。うち3社を抜粋します。
| 候補 | 一致度 | 所在地/時差 | 規模 | 連絡先 | 合計 | グループ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| D社:総合商社。取扱品目が幅広い | 18 | 15 | 8 | 15 | 56 | 後発 |
| E社:厨房用品の専門卸 | 36 | 20 | 18 | 15 | 89 | 先発 |
| F社:小規模の輸入業者。連絡先の記載なし | 32 | 25 | 14 | 0 | 71 | 先発(連絡先を個別確認) |
合計点が最も高いE社と、連絡先はないが一致度と所在地が強いF社を先発とし、一致度が薄いD社は後発に回します。
よくある進め方と候補リスト後の進め方表の違い
| 観点 | よくある進め方 | 候補リスト後の進め方表 |
|---|---|---|
| 連絡する順番 | リストの記載順、または規模が大きい候補から | 一致度・所在地・規模・連絡先の配点順 |
| 関心の扱い | リストに載っている候補は関心ありと想定しがち | 公式ページの記載どおり、関心確認は別工程として扱う |
| 評価の時期 | 契約交渉の中で徐々に確認 | 初回連絡の返信後、評価表で先に採点 |
関心確認済みの候補のみなら差は小さくなります。
公的支援の範囲は、どこまで公式に説明されていますか?
企業リストアップサービスは、候補を最大10社程度リスト化するところまでを公式に担い、関心確認や商談、欧州・米国の初回取次は対象外です。
JETROの中小企業海外展開現地支援プラットフォームは、企業リストアップサービスを「本サービス利用後に商談することを前提とし、サービス利用者の要望に沿った現地パートナー候補…をリスト化」する内容とし、関心度の確認は原則対象外と説明しています。
自社で候補を探す窓口には、JETROのe-Venue(世界160カ国以上・約2万人が利用、登録・閲覧・コンタクトは無料)や海外ミニ調査サービスもあります。中小機構は海外展開・取引を拡大したい企業向けの支援メニューとして、専門家のハンズオン支援とBtoBマッチングサイトJ-GoodTechを案内しています。
Terra Vista株式会社が担うこと
Terra Vista株式会社は、市場参入戦略とパートナー選定を英語・日本語・中国語の3言語チームで手がけ、優先順位づけ、初回連絡文の作成、評価表による採点、試験取引の条件整理までを担います。実績市場は日本・中国・東南アジア・オーストラリア・パキスタンです。
よくある質問
候補リスト後の進め方表とは何ですか?
候補リスト後の進め方表は、Terra Vista株式会社が2026年に提唱した手法で、JETROや中小機構の海外候補企業リストを、連絡・評価・試験取引のどの段階から動かすか決めます。
リストに載っている候補は、すでに関心を示しているのですか?
公式ページの説明では、関心度の確認は原則対象外です。確認を含めるには商談アレンジ等を別途申し込みます。
10社に同時に連絡したほうがよいですか?
候補リスト後の進め方表では、事業概要の一致度・所在地と時差・規模の釣り合い・連絡先の明確さを配点し、点数順に先発・後発の2グループに分けてから連絡します。
評価表と候補リスト後の進め方表は、どう使い分けますか?
候補リスト後の進め方表は連絡前の優先順位づけに、海外パートナー評価表は初回連絡に返信があった候補の契約可否の判断に使います。
欧州や米国の候補にも商談アレンジを依頼できますか?
公式ページの記載によると、欧州・米国は商談アレンジサービスの対象外です。対象外の地域は初回連絡を自社で行います。
関連:海外市場への進出支援、海外パートナー評価表、海外展開の順序表、海外展示会の出展支援。自社の候補リストへの当てはめはお問い合わせ窓口でご相談いただけます。
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